GRAPEVINEの新作「ALL THE LIGHT」レビュー

CDレビュー

2019年2月6日、GRAPEVINEの新作「ALL THE LIGHT」が発売されました!

2018年11月27日のクラブサーキット最終日に告知されていたニューアルバム、手元に届くのをずっと楽しみにしていました。

GRAPEVINE クラブサーキット 2018.11.27@新木場スタジオコーストの感想

 

前作「Roadside Prophet」から約1年半ぶりの新作です。バインはいつも1年から1年半ぐらいのスパンで新作を発表してくれており、コンスタントにリリース、そして全国ツアーを展開してくれるのは、ファンとしてはとてもありがたいな~と思います。そして、毎回趣向を凝らした出来映えで、飽きさせないんですよね。

そんなこんなで私は中学生の頃に2ndアルバム「LIFETIME」から聴き続けて、気づけば20年経っている。。。ホント、恐ろしいですよね(汗)。

 

ちなみに、NHK-FMで2019年1月に毎週放送されていたサウンドクリエイターズファイルは、ほとんど聴いていませんでした。

日曜日の22時から23時半の1時間半、全4回にわたってバインの3人が語り合うというファンにとっては貴重なラジオ番組でしたが、22時から23時半って、私にとってはもう寝る時間なんですよね。

録音もなんだか出来そうにないし、半ば諦めて寝てました(汗)。

新曲もいくつか流れるということでしたが、アルバムとして手に取った状態で一気に初聴きしたいという気持ちもあって、敢えて距離を置いた感じです。

まぁ、早寝したかったのです(汗)。

 

新作「ALL THE LIGHT」の内容

ジャケットは前作から比べて大分シンプルですね。モノトーン。
黒も白も、やや色味がかっている色合いが落ち着きます。

アナログで録音したとの前情報があったからだろうとは思いますが、トーンがやや抑えられてこもっている感じがして、温かみのある音像が広がっていますね。私の耳では気のせいかもしれませんが(汗)

収録内容
1.開花
2.Alright
3.雪解け
4.ミシバシリ
5.Asteroids
6.こぼれる
7.弁天
8.God only knows
9.Era
10.すべてのありふれた光

1曲目の「開花」、まさかのアカペラから始まりましたか。
なかなか斬新。これ、ライブでどうすんだろ。。。メンバーみんなでゴスペラーズみたいに歌うのだろうか。。。

不意を突かれたまま「Alright」へ。
千鳥足で「Everything is gonna be alright」とのたまう様は、
前の曲とあまりにテイストが違いすぎて、現実を離れトリップした感覚になりました。

そこから先は、ずぶずぶとこのアルバムの世界に入り込んでいきました。

「雪解け」の、雪解けを感じさせるドラミング。音圧も良いですね。

「ミチバシリ」は、過去曲でいえば、「うわばみ」「NOS」「女たち」あたりの力の抜けた加減が心地よく。

「Asteroids」は、前作「Roadside Prophet」の系譜に近い、シリアスな曲調。
間奏は転調が多く、セッションでかなりコネにコネられ練られたことが想像されます。
手数多めのベースラインがクールです。

先行配信されていた「こぼれる」。
徐々に渦に飲み込まれていく感覚です。
一つの短編小説のような、
敢えて昔の曲で形容するなら、
「it was raining」や「SATORI」を彷彿とさせる曲調でしょうか。
けれど発せられるメッセージは、もっと抽象的で、
捉えどころが無い。

ただ、「流れてゆく」。

案外、ライブ本編のラストにこの曲が似合いそうです。
ステージでMVを再現するとかあれば良いですね◎

「弁天」は田中氏の妖艶なボーカルと、硬質なドラミングが光る曲。この曲を聴いて、今度のツアーはなんとなく「Juxtaposed」とか「lamb」あたりを演る気がしました。
全く根拠は無いのですが、合う気がするし、久々に聴きたいです。

「God only knows」は、中々遊びましたね。。。
これだけキャリアを積んだ中で、敢えてギターリフ一発で勝負する感じ。
ゾクゾクしましたよ。ライブで盛り上がるでしょうね。
恍惚と歌い上げる田中氏が容易に想像できます(笑)

「Era」。これは名曲ですね。前作の「Chain」をさらに深化したような、王道の亀井メロです。

「すべてのありふれた光」は、映画のエンドロール感が半端ないですね。綺麗な締め括り。

 

全体を通して、一粒一粒の音がスッと身体に沁み込んでいく感覚。
これは録音環境も影響しているでしょうね。
特にベースの温かみの強い質感がそうさせているような気がしました。

相変わらずの天の邪鬼で、独自の音像を追求し続けた結果のこの作品。

メッセージや音の輪郭は、ここ最近の作品の中ではかなりクリアな印象を受けました。
足取りは軽めというか。
初めてバインを聴く人にとっても、耳なじみが良いアルバムなんじゃないかなと思います◎

 

特典DVDの内容

特典DVDは、Rising Sun Rock Festival 2018のライブが収録されています。

収録内容
1.Arma
2.疾走
3.スロウ
4.Darling from hell
5.エレウテリア
6.Golden dawn
7.CORE
8.光について
9.Everyman, everywhere

現在のバインを堪能できる素晴らしい内容ですね。

新たなバインの看板となった感のある「Arma」から始まり、

「疾走」は原曲よりもタイトな演奏。Burning Treeツアーのときの名演を追体験できました。

「Darlin from hell」はよりアレンジが効いていて雰囲気たっぷり。
「エレウテリア」のアウトロにさらなる進化を感じたり、
「Golden Dawn」でコーラスしている田中氏がやけに楽しそうだったり。

しかし「CORE」のあとに「光について」ってどんだけハードなんだ。。。

ラストは「Everyman, everywhere」。この曲を披露されることは少なめですが、演奏するときは大抵ラストに持ってきますね。大団円感がスゴイです。

全9曲の中で、
メロディアス、アグレッシヴ、エキセントリック、それでいてオーセンティック。
色んな側面をこれでもかと見せ付けてくれます。
まさにオルタナティブです。

バインの特徴をギュッと凝縮した、絶妙なバランスのセットリストだなと思いました。

フェスにしては長めの尺ですし、展開を付けやすかったんでしょうね。

その分、バンドにとっては気を抜けるところが一切無い、疲れるセットリストだったんだろうと想像します(汗)

 

ライジングサーン、ありがっとサーン。

 

オリコンTOP10入り!

本作はオリコンの週間アルバムチャートで10位にランクインしました!ファンとしてはとても嬉しいです◎

 

2019年4月からは全国ツアーも始まりますので、この世界観を生で体感するのが今から非常に楽しみです!

追記:2019年6月28日、全国ツアーファイナルに行ってきました!がっつり感想書いています!

GRAPEVINE Tour2019 @Zepp Divercity Tokyoの感想

 

お読みくださり、ありがとうございました!

私が参戦したGRAPEVINEのライブ遍歴をこちらにまとめています。よろしかったらこちらも合わせて楽しんでいただければと思います!↓

GRAPEVINE ライブ鑑賞遍歴