マインドフルバーシングワークショップ3日間講座を受けて

アーユルヴェーダ

 

先日、マインドフルバーシングという「妊娠・出産のためのマインドフルネス」のワークショップに妻と二人で参加してきました。

ここではそのワークショップに参加して感じたことをご紹介したいと思います。

 

マインドフルバーシング?
マインドフルネスって何?
妊婦でもない旦那が何で付いて行ったの?

と思われる方も、新たな気づきが得られるかもしれませんので、ちょっと読んでいただけると嬉しいです。
というか、そういう方にこそ読んでいただきたいです。

 

マインドフルバーシングとは?

マインドフルバーシングとは、妊娠、出産という人生で特殊な状況のなかで、マインドフルネスを取り入れるアプローチのことを指します。

マインドフルネス+バーシング(出産)でマインドフルバーシングというわけですね。

マインドフルネスという言葉は聞いたことのある方も多いと思います。

Google社も会社をあげて取り入れているほどビジネスの現場にも浸透し始めていますよね。

簡単にいうと、自分の呼吸に意識を集中し、

「今、ここにあること」

に集中する、瞑想法の一種です。

精神疾患などの症状を抱えている患者さんに対して取り入れられているアプローチでもあります。マインドフルネス療養プログラム、というものも存在します。

私の妻は精神疾患を抱えているなかで、マインドフルネス療養プログラムを受けたことがあります。

自分の感情と向き合い、自分自身を客観視することで、「認知の歪み」を解消する手助けになります。

妻にとってはこのマインドフルネスは一定の効果があり、今でも妻自身で負の感情に取り込まれてしまったときは、このアプローチを取り入れてself-controlしながら日々を過ごしています。

私自身は、マインドフルネスが何たるかを何となくは知っていて、自宅で妻と一緒に瞑想することもありましたが、ワークショップ等で実際に体験するのは今回が初めてでした。

 

話をマインドフルバーシングに戻しますが、このマインドフルバーシングは、米国のナンシー・バーデキー氏が開発したプログラムです。

ナンシー先生は助産師としての経験からこのプログラムを開発し、多くの夫婦に教えてきたそうです。そして2012年にその考えをまとめた著作「Mindful Birthing」を出版されています。

2019年現在においては、まだ日本では発売されていません。しかし、翻訳をされている最中とのことなので、近い将来に日本でも出版されることになると思います。

 

出産というと、とにかくものすごい陣痛の痛みと何時間も闘い、まさに死に物狂いで耐えて耐えてという、とにかくしんどいというイメージがあります。
男は全く耐えられないのでしょう。。。

そういう特殊な、生命の危険にも曝される大きなイベントに、どう向き合うか。そのひとつのアプローチとして、マインドフルバーシングというアプローチがあるわけですね。

 

なぜマインドフルバーシングワークショップに参加したのか?

このワークショップは、妻がたまたま見つけてきて、私にも教えてくれました。

 

このワークショップのすごかったところは、何と言っても、

マインドフルバーシングの開発者であるナンシー先生が自ら来日して講義する、日本で始めてのワークショップ

ということです。

しかも、ナンシー先生だけでなく、マインドフルネスの専門講師で世界中でマインドフルバーシングの教えを広める活動をしていらっしゃる、エルネド・ゴールド氏も来日し、二人がタッグを組んで講師を務められるという、非常に恵まれた、貴重な機会だったのです。

しかも、マインドフルネスに精通されている日本人通訳の方が3日間付きっきりで、分かりやすく通訳してくれるという。

英語が苦手な私にとっては、本当にありがたい!至れり尽くせりな内容です。

以前にもブログに書いていますが、私の妻は線維筋痛症と間質性膀胱炎という身体的な痛みの症状と長年向き合ってきました。

幸いなことに今ではその症状も落ち着いてきており、子どもを授かり、出産の時期が近づいてきています。

また、妻の精神疾患に対してマインドフルネス療養プログラムが一定の効果があったことから、

「出産の痛みと向き合うアプローチとして、マインドフルネスは有効なのではないか?」

と考えるのは必然の流れでした。

 

妻には是非このワークショップに参加してほしかったのですが、では、夫である私はどうするか。

出産ですから、あくまで主役は妊婦です。パートナーである夫は、基本的には出産の立ち会いで傍で見守ることぐらいしかできないように思われました。

ですがこのワークショップは、妊婦のパートナーの参加費用が非常に格安に設定されていました。

パートナーに対しても、

「妊婦がこのワークショップでどのようなことを学ぶのか、それをどう出産に活かそうとしているのか」

ということを、傍で一緒に聞いて、
体験することで、
妊婦の心境や状況を理解していてほしい。

そういうメッセージがこの格安の参加費用に込められているように感じました。

そこで、金曜日の有給休暇を取得し、金土日の3日間のワークショップに私もフル参加することにしたのでした。

結果として、マインドフルバーシング開発者が直々に講師をする日本で初めて開催されたワークショップで、妊婦のパートナーとして全日参加した唯一の男性、となりました。ある意味、稀有な存在かもしれませんね(笑)
(もう一組、夫婦で参加されていらっしゃった旦那さんは1日ご一緒いたしました)

 

ワークショッププログラムの概要を紹介

ワークショップの中で、「プログラムでどういうことを教わったか、詳細について説明することは控えてほしい」という説明がありましたので、
具体的なプログラムの内容や、講師の方々によって説明されたオリジナリティのある具体的な内容については記載いたしません。
あくまで目次的な概要に絞って記載したいと思いますので、ご了承ください。

 

マインドフルネスとは何か?を体験

まず、そもそもマインドフルネスとは何か?というところから実践を交えて教えていただきました。

マインドフルネスを体験したことのある方ならご存知かと思いますが、座って目を閉じて呼吸に意識を向ける瞑想から始まり、食べる瞑想、歩く瞑想、ボディスキャン等を実践しました。

これらによって、マインドフルネスのアプローチがどういうものなのかを、体感することができました。

 

出産のメカニズムについて

出産における妊婦のからだの変化、バイオリズム、陣痛の役割などについて学びました。

これらの医学的な基礎知識を学ぶことは、マインドフルバーシングを実践する上で大前提なのだと思います。

個人的にポイントと感じたのは、事故や怪我、病気などで感じる「痛み」と、陣痛における「痛み」は、根本的に違うのだということです。

通常感じる痛みの延長線上にあるのではない、ということを理解するのは、出産と向き合う上でとても重要ではないかと思います。

 

マインドフルネスを応用した出産の痛みとの向き合いかた

上記でマインドフルネスの実践と、出産のメカニズムの基礎知識を学んだ上で、それらを組み合わせたマインドフルバーシングの実践に入りました。

出産の痛みに対して、マインドフルネスを使って自分がどう向き合うかを、実践を通して感じ、考える時間が多く設けられました。

詳しい内容は控えますが、ここがこのワークショップのなかで最も重要で、最もユニークな内容でした。

 

越川教授によるマインドフルネス講座

早稲田大学教授の越川先生はマインドフルネスの本を何冊も出されている臨床心理学の専門家で、今回のワークショップで特別講師としてマインドフルネスの基礎講座を開いてくださいました。

テンポの良い説明で科学的なアプローチからマインドフルネスの有用性について論じられ、短い時間の中でもとても興味深いお話を聞くことができました。

 

シェアリングの時間の重要性

ワークショップ全体を通して、参加者の意見や感想を共有し合うシェアリングの時間を多く設けられていました。

瞑想をしたとき、様々な実践をしてみたとき、自分がどう感じたか、何を思ったか、どういうことに気づいたか、疑問に感じたことは何か。

これらを参加者全体で発言して共有します。それらの発言内容について講師の方がフィードバックし、説明を補足したりすることで理解を深めることができます。

ここで気付くことは、

「同じ体験であっても感じ方は人それぞれで、誰一人として同じ感情を持っていない」

という事実です。

当たり前のことかもしれませんが、

「自分と他の人は違うのだ」

ということを明確に実感することは、人間関係に日々ストレスを感じている人にとってはとても大事なことだと思います。

他の人の意見や感じ方に触れることで、自分にとって新たな発見があったり、視野が広がることにつながるため、このシェアリングの時間はワークショップ全体の成果を左右する上でキモの部分であったと感じています。

 

まとめ

今回ワークショップを受けてみて感じた素直な感想を以下に書きます。

妊婦さんにとっては、出産時の痛みに対する向き合い方を変えることにつながり、その痛みに対する選択肢を多く持つことで、冷静さを保ちやすくなり、後から振り返ったときに出産という大きなイベントへの受け止め方が、よりポジティブなものになると思いました。

パートナーにとっては、出産の緊迫した中でも介助する側の心持ちが安定しやすくなり、妊婦の様子を冷静に見て、求めていることに応じた行動がしやすくなると思いました。

これらは結果的に、妊婦とパートナーの信頼関係が高まることにつながりますね。

 

そして、講師のナンシー先生、エルネド先生、越川先生をはじめ、主催された方々が本当に素敵な方ばかりだったことも印象的でした。

マインドフルネスを実践されているからでしょうかね。「I’m OK, You are OK」の精神で、どんな意見でも受け入れてくれる包容力を感じて、常に安心して参加できました。

私たちにとって、新たに強力な味方が増えたな~と実感しています。

アーユルヴェーダやSE療法などを通じて知り合った素晴らしい先生方に加えて、さらにマインドフルネスで知り合った素晴らしい方々がいる。そう考えるだけで頼もしい気持ちになります。

 

来たる出産の日が近づいてきていますが、今回のワークショップで学んだことを生かして、介助者としてできることを精一杯やりたいと思っています。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

マインドフルネスや、マインドフルバーシングに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

そして、妊婦さんのパートナーの方が興味を持ってくれたら、なお嬉しいです。