竹原ピストルのライブDVD「LIVE AT 武道館 2018.12.22」を購入し、育児の合間をぬって鑑賞しました。
結論から申し上げて、素晴らしい映像集でした。
竹原ピストル初のライブ映像単体作品
竹原ピストルは、今までライブ映像単体の作品は発売されていませんでした。
アルバムの初回限定盤としてライブDVDが付属されることはありましたが、付属のライブDVDはワンマンライブから厳選された10曲程度であり、収録曲数が少なかったのです。
また、竹原ピストルが以前活動していたユニット「野狐禅」としてのライブ映像作品はありますが、解散後にソロ活動をスタートさせた竹原ピストル自身としては、今回のライブ映像作品が初めてとなります。
全34曲150分 ギター一本勝負。

全34曲150分にわたって、ギター一本の弾き語りです。
だけど、一切冗長に感じさせないのは、彼のこれまで培ってきた力量と、説得力の成せる業でしょう。
ギターを掻き鳴らし、己が紡ぎだす言霊を時に呟くように時にまくしたてる様は、
時に、読経する僧侶や禅問答する修行僧のようにも見えてきます。
聴き手はその響き渡る咆哮に、自らを照らすことで
心の中の「何か」が浄化されていくようです。
救いの一つは此処にあるのだ、と感じます。
「LIVE IN 和歌山」「Forever Young」「カウント10」「Amazing Grace」「狼煙」 など、
見処はかっこ良すぎて数え切れませんが、
個人的に一番鳥肌が立った瞬間は、「ちぇっく!」です。
鬼気迫る演奏の途中で、「ぷつん」と弦が切れて、コードが崩れて不協和音になっても、
それでも、ひたすらにギター掻き鳴らし咆哮し続ける場面が、
彼の音楽性と生き様をそのまま投影しているようで
一番グッと来た瞬間でした。
私はこのDVDを、泣き止まない我が子を抱っこし続けて
「もうちょっとしんどいなぁ・・」
って時に見ることで、
その後30分以上延長して抱っこ出来るくらい
気持ちを切り替えることが出来ました。
ありがとう竹原ピストル。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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